2007年7月1日更新
昭和20年代、齋藤三郎から父敬義にあてた書簡です
手紙の追伸部分に、鎌倉の高浜虚子・星野立子父娘(いずれも俳人)から陶芸の窯づくりを依頼されているという内容が見えます。
昭和24年三郎の窯が出来た後、立子氏一行が窯を訪ねて寺町を訪れています。
絵入り書簡にはバラが描かれています。ほかに芙蓉、木槿、菖蒲などがあり意欲的なモチーフ展開を垣間見ることが出来ます。文字の味わいも良いのではないでしょうか。
随分変色していますが、今言う絵手紙です。お得意の壺、木蓮、葉、椿、あざみなどが描かれています。中に一枚婦人像があります。これをあしらった器があれば是非見てみたいと思います。「画家になりたかった」は三郎の口癖の一つでした。